ドッキリドッキリドンドン

聞いてください

すごくすごくショックなことがあったんです

ことの発端は、高校の頃の親友の結婚式の欠席を決意したときだ

田舎に住み、福祉の職場で働いている私は、この事態を踏まえて、涙を呑んで欠席することとした

私の大好きな友人は、本当によく理解してくれて、申し訳なさを感じる私に優しい言葉までかけてくれた

本当に素敵な人だ

人として本当に尊敬する

そんな彼女へご祝儀を出そうと

私は筆を取った

お世辞にも字が上手いとは言えない私は

何度も何度も筆ペンで練習した

用紙びっしり、ゆうに5枚は超えていたと思う

何度も何度も書いた

書いてはここの点が、はらいが、とめが、バランスが、太さが…と永遠にヨシと思えない出来だった

だが練習すればなんとか形にはなるもので、ようやく本番だ

今までで一番の出来だ

寿、ハッピーウエディング、無地のペラペラの紙に書かれた

親友の名前…

これを読んで有識者の皆様ならお気づきでしょう

意味がわからないという可愛い私のお友達に教えてあげましょう

これは……

自分の名前を書くんだよッッ！！

何でだ！何でだよ！

私は親友の結婚を祝いたいんだ！

何でこんな表に自分の名前をデカデカと書かなきゃならないんだ！！！

辛い辛すぎる

せっかく可愛いご祝儀袋を買ったのに

今日はやっすいご祝儀袋を買ってあのペラペラの紙だけ拝借しよう…

はあ……

みなさん…気をつけてね……